お知らせです
お知らせです。
penoというバンドのレコ発イベントにお声がけいただきました。
色々考えた結果、今回は演奏をpenoのメンバーの方々にお願いして、出演いたします。
『peno「NEBULA」レコ発GIG』
2012年11月17日(土)
会場: 南池袋ミュージックオルグ
OPEN: 19:00 / START: 19:30
ADV: 2000円 / DOOR: 2300円(ドリンク別)
LIVE: peno / Hara Kazutoshi / sans deer
http://minamiikebukuromusic.org/
今のところの予定では、penoより水谷さん(クラリネット)、石坂さん(ピアニカやグロッケン)、安藤さん(アルトサックス)をお迎えして、一緒に演奏する予定です。楽しみです。
2011年に聴いた5つの音楽
お世話になっている西荻のお店、FALLの三品さんより
お誘いいただき、↓の企画に参加しました。
http://falldays.exblog.jp/17316359/
こういう企画、実は皆様に見ていただくような形で
行うのははじめてで、古い友人やビル・ウェルズさんと
毎年のようにお互いのベスト10を交換したことを懐かしく
思い出しました。
なので、今回はよく聴いた作品でもあり、なおかつ
三品さんに個人的におすすめしたい5つの音楽、という
スタンスで考えました。
ビルさんといえば、昨年リリースされたアラブ・ストラップの
エイダン・モフェットさんとの作品「Everything's Getting Older」
が素晴らしかったです。
もともと2人の音楽のファンだったので、その2人が作品を
一緒につくっていると聞いたときには完成が楽しみでなりませんでした。
日本でも早くライヴが見たいですね。
small music 閉店
東日本大震災で亡くなられた方々に心からお悔やみ
申し上げます。そして被災された方々にお見舞い
申し上げます。
とてもかなしいことがありました。
お店の立ち上げ時にお手伝いさせていただいて、その後もなにかと
お世話になっていた高円寺のsmall musicが閉店することになりました。
すでにレンタル営業は終了して、現在はコレクションとなっていた
在庫CDのセールが行われています。
今年になってからはほぼ毎週のように訪れ、最終日にはすこしお店に
たたせてもらいました。お店にいたころ知り合った常連さん何人かとも
顔をあわせることができ、久しぶりに話したりできました。
世界の色々な国のレコード屋さんに足を運びましたが、あの店舗面積で、
あれだけのコレクションを揃えたお店はそうないのではと思います
(しかもレンタルで)。
先日も休みの日に呼ばれて、セールのための作業をしながら、自分の
拠りどころとなる場所のひとつが永遠に失われることの意味をかみしめ
ながら、ぼんやり(でも手はものすごいスピードで動かしながら)
しました。
ひとつ分かったのは、場所が失われる、ということは時としてひとりの
人を失う、大切に思っていた誰かと永遠に会えなくなること以上に、
大きな意味をもつことがあるということです。
そこに集まっていた人たち、いろいろな音楽、試み、本、ライヴや
イベントのお知らせはその時々の自分の状況とかかわりながら、
一瞬感情を共有し、離れたあとまたくっついたりする。
そこでしか起きえなかっただろうこと、というのがいかに多かったか、
と思うのです。
まして、その場所が(TさんとKさんとの間の、ごく限定された領域ですが)、
自分のイデア=理想を含んだ形で構築されたのであれば、なおさらです。
small musicの店主で先輩であるTさんは、僕にとって常に最もきびしい
助言をくれる人であり、(ひょっとしたらご本人にはその意識はあまり
なかったのかもしれませんが)苦しいときに手をさしのべてくれる人
でした。
そのきびしさでお店のすべてのことにこだわり、常にハードワークし、
優しさで場と人を育てる。
今の状況であのような小さいお店を維持し、自分たちも生活していくこと
は並大抵のことではありません。
レンタル営業の最終日、閉店時間を1時間ちかくすぎてようやくすべて
のお客さんが帰り、お店を閉めて近くで皆で打ち上げをしました。
8年間は長かったですか?と尋ねてみたら、Tさんは長かったと。
(自分の)子供と遊んでいるとき以外は常にお店のことを考え続ける
のはハードだったと仰っていました。Kさんは短かかったと。まるで
昨日開店したみたいに感じると仰いました。どちらも誠実な答えに
違いありません。
Tさんがぽつりと「こんなお店があったら自分が(お客さんで)
通いたかったよね」と言ったとき、ああそうか、と思いました。
必ずしも意見が一致しなくても、ライフスタイルや考え方が同じで
なくても、常にコミットし続けることができたのは、根底にあるものが
一緒だからだったんだな、と。
はじまりならまだしも、終わりのときにそう思えるのは幸せなことだと
思いました。自分の理想(=イデア)を出発点に、現実社会(=リアル・
エコノミー)のなかでハードワークできた(る)、ということが。
「ロルフ・ユリウスも(2月に)死んじゃったしね。結果的に良い
タイミングだったね」とTさんは言いますが、それはさておき、今回、
お店がおわったのはセールス的な問題ではなかったことを強調して
おきます(このくらいは書いても良いですよね?)。
新しい挑戦のために、順調だったビジネスをたたむ、というのは
いかにもTさんらしいと、はじめてその話を聞いたときに思いました。
産業革命以来、常にそうだと思うのですが、街も人もものすごいスピード
で変わっていきます。僕へのTさんの助言は、たとえそれがあまり顔を
見せていなかった時期に(少ない情報だけで)されたものだとしても常に
ただしかったと思います。きっと今がタイミングなのでしょう。
だけどあの日、レンタル営業が終了したあとしばらくして、セールの準備を
手伝っていたときKさんがギャヴィン・ブライアーズの「イエスの血は決して
私を見捨てたことはない」をお客さんのいないお店でかけて、
それを作業しながら聴いたときに沸き起こったあの感情、それだけは
忘れないようにしようと思いました。
yumbo
yumboの新作「これが現実だ」に収録されている
「わたしたちの勝利」という曲のポルトガル語翻訳を
させていただいた関係で、CDを贈っていただきました。
おそれおおくも、わたしのつたない(英語でいえば中学
1年生くらいの)ポルトガル語力で、澁谷さんの日本語詞を
お預かりしました。
極力意訳はせず、原文に忠実に翻訳することを心がけ
た結果、今みると(うたの翻訳としては)すこし文章が
かたいかなという気もしたのですが、いただいた作品では、
ボーカル、演奏、アレンジが見事に調和したすばらしい曲
になっていました。
とくに澁谷さんのボーカルが好きです。
1曲目のドラムの深い音像から、今までのyumboの
録音作品とまたちがった魅力になっていると感じ
ました。
澁谷さんによると、演奏メンバーのみなさんの意見を
とりいれながら録音をすすめていったそうですが、
今までの作品に増して澁谷さんの意思というか、
気配のようなものをつよく感じます。
4月にはツアーもあるそうです。
more music
松山のモア・ミュージックさんが、新たに
お取り扱いくださることになりました!
以前、お邪魔したことがありますが、
素敵なご夫婦がやっていらっしゃる
お店です。
中古をふくめ、全ジャンル充実している
印象がありますが、なぜか僕はアメリカの
インディーポップ(ロック)に強いという
イメージがあります。
松山はほんとうに良いところなので、
いつかまた伺えると良いな、と思って
います。
また、昨年の「Grand Tour」に引き続き、
京都の恵文社さんと、ウェブショップの
ontonsonさんでもお取り扱いいただける
ことになりました。
どちらのお店も、個人的に好きなお店
なので、とても嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします。
sans deer 『サンズディア』
FALL5/Bookend-02 1,365円
くわしくはこちらでご覧いただけます。
http://falldays.exblog.jp/13711636/
今のところ、置いてくださっているお店は
TOWER 渋谷5F
TOWER 新宿
TOWER 名古屋近鉄パッセ店
ディスクユニオン
FALL(西荻窪)
興文堂書店(鹿沼)
iTohen(大阪)
新星堂桑名ビブレ店(三重)
PASTEL RECORDS(奈良)
ガケ書房(京都)
恵文社(京都)
more music(松山)
ontonson
amazon ほか
です。もし、お出かけの際に見かけたら手にとってみて
いただけますと嬉しいです(タワーレコード渋谷店、
新宿店では試聴機に入れてくださっているようです。
ありがとうございます!)
お取扱いについてのお問い合わせなどは、
teruoki@nifty.com(FALL)までお気軽に
お願いいたします。
ミュージックマガジン
昨年の『Grand Tour』*1に続き、今回は
ミュージックマガジン2011年1月号の
「"りある"インディー盤紹介」のコーナーで、
行川和彦さんに『サンズディア』を
とりあげていただいています。
長いこと愛読していた雑誌の、伝統あるコラムで
ご紹介いただいた上に、本当にほんとうに素敵な記事を
いただきました。すごく嬉しいです。
どうもありがとうございました!
*1:くわしくはこちらの記事をどうぞ http://d.hatena.ne.jp/sansdeer/20091130
pastel records
いつも、お聴きくださった方が、どんな感想をお持ちになられたか、
まず第一にそのことが気になっているのですが、pastel recordsの
寺田さんに今回の新作「サンズディア」についてお店のサイトで
ご紹介いただいた文章が本当に素敵だったので*1、お願いして
こちらでも掲載させていただけることになりました。
"演奏参加メンバーには、青木隼人&津田貴司(ラジオゾンデ)、
また1曲目〜3曲目までビル・ウェルズがピアノで参加しています。
ギターやマンドリン、ミュージカルソウ、トロンボーンなどなど、
アコーステックな楽器の持つぬくもりと、無邪気で純粋な実験精神を
持ち合わせたほっこりサウンドに思わずにんまり。
奏でるメロディーの一音一音の美しさと即興的なアンサンブルは、
奇妙さと人懐っこさとが同居したかのような摩訶不思議な居心地の良さ。
ちょっと耳を澄まして彼らの戯れを覗いてみるのも楽しいし、じっくり
しんみり聴くのも優しく応えてくれます。紙ジャケのパッケージも素敵です"
本当にありがとうございました!pastel recordsさんは、ツボを押さえた品揃え
で、ご自身でレーベルの運営やイベントのオーガナイズもされています。
みなさんもぜひ、お聴きになられた感想などお寄せいただけますと
本当に嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。
*1:こちらでご紹介いただいていますhttp://www.pastelrecords.com/SHOP/sans_deer_br-012.html